エンジンは作業中に大量の空気を吸い込む必要があります。空気を濾過しないと、空気中に浮遊する粉塵がシリンダー内に吸い込まれ、ピストン群やシリンダーの摩耗が促進されます。ピストンとシリンダーの間に入る大きな粒子は深刻な「シリンダーの引っ張り」を引き起こす可能性があり、これは乾燥した砂の多い作業環境では特に深刻です。エアフィルターはキャブレターやインテークパイプの前に取り付けられ、空気中のゴミや砂などをろ過し、シリンダー内に十分できれいな空気を送り込みます。
エアフィルターは濾過原理によりフィルター式、遠心式、オイルバス式、複合式に分けられます。
メンテナンスの際、ペーパーフィルターエレメントを油で洗浄しないでください。そうしないと、ペーパーフィルターエレメントが故障し、スピード違反事故を引き起こしやすくなります。メンテナンス時、ペーパーフィルターエレメント表面に付着したゴミやホコリの除去は、振動方式、ソフトブラシ除去方式（シワに沿ってブラッシングする）、圧縮エアーブローバック方式のみとなります。粗いフィルター部分の場合、集塵部分、ブレード、サイクロンパイプのゴミを適時に取り除く必要があります。たとえ毎回丁寧なメンテナンスができたとしても、ペーパーフィルターエレメントは本来の性能を完全には回復できず、吸気抵抗が増大してしまいます。したがって、一般的には、ペーパーフィルターエレメントの４回目のメンテナンスが必要になった時点で、新しいフィルターエレメントと交換する必要があります。ペーパーフィルターエレメントにひび割れや穴が開いている場合、またはフィルターペーパーとエンドキャップのガムが除去されている場合は、直ちに交換する必要があります。